落書き日記

中東で又戦火 窮鼠猫を噛む ハマス/イスラエル 戦争

イラク/ロシア戦争に目を奪われている時、突如として起こったハマス/イスラエル戦争。ホ-ムレスみたいな小さな自治区が突然軍事大国のイスラエルを襲った。イスラエルの中に、東京より小さなガザ地区という50キロ長さ、幅数キロの地区に200万余のイスラム教徒が住むとか。よく知らないが、歴史的な面からみると、いろいろ因縁のある場所のようだ。日本から遠い中東は、日本人には原油の値段くらいしか関心が無いのだが、この地区は宗教絡みで因縁の場所である。歴史に疎いおいらには、イスラエルの建国は、落下傘部隊のように、無理やり国土の無いイスラエル人が無理やりこの地区に舞い戻り、土着の人々を追い払って作った国くらいしか知識がない。土着の人間を排斥して国土を占拠してしまったので周辺国との軋轢は勿論凄い。追い払ったイスラム教徒を、お涙頂戴的に1箇所に集めてガザ地区という小さな所に押し込めてしまった。(更に今もガサ地区に住むイスラム人を入植という名目でイスラエル人がパレスチナ人の家と土地を奪い侵蝕している、争いになけばパレスチナ人のみ罰せられという屈辱、こういったことを考えるとなるほどとも思われる)

2千年以上前に遡る、こうした歴史的な背景から、追い出されたガザ地区のパレスチナ人の憎しみや怒りは相当なものと思われる。イスラエルは財力と武力、そして米国の後ろ盾を背景に有無を言わせずにパレスチナ人を迫害してきた模様。個個のイスラエル人はともかく、国としてのイスラエルはかなり悪道とも思われる?

 一方、追い出されたガザ地区に住むイスラム人は大半が難民状態で貧しい民である。スラム状態のガザの人民の中で、こういったイスラエルに反抗しているのがハマスと言われる組織。他にも十数有余の反抗組織があるようだ。財力も武力も無いので、まともにハマスら抵抗勢力がイスラエルに勝てるわけが無いのだが、今回奇襲戦法での初期戦はかなりの効果をあげたようだ。今のところ両者合わせて死者は2千人前後とか。土着の人民を武力で追い払って建国されたイスラエルの歴史を考慮すると、今回の戦争も、なかなか厄介である。(まぁ、米国も同じように土着民を排除占拠して建国された国で、似てはいるが、そういった同類ということで仲がいいというわけでもなさそうだが)ガザ地区には無数のトンネルがあり、イラン、ヨルダン等にも通じるトンネルがあり、地下工場もあるとか。今回の戦闘に用いられたロケット砲もこの地下工場で組まれたとか言われている。

その他、一番やっかいになのは宗教。日本人からみると、イスラム教もユダヤ教もおなじようなものに思われるのだが、水と油の関係のようで、この面でも妥協は難しそう。今までは世界のマスコミはイラクに注視していたが、ハマスの今回の奇襲作戦で、再度ガザ地区のイスラム教徒の悲惨な状況を注視させたという意味では成果があったようだ。今後イスラエルは地上作戦を決行するといわれる。今のイスラエルの政権は今までのイスラエル政権の中で最も極右の政権。イスラム人の命を鑑みないと言われている。近々修羅場の地上戦が行われるのだろう。もぅどちらが正義でどちらが正しいとかいう次元の問題ではないような。2千年以上続く戦いの中で増幅された恨み、怨念、の歴史は人類の愚かさの歴史。あな恐ろしや!

ロシア/イラク、今回のイスラエル/ハマス、次はアジアの台湾/中国か?第三次世界大戦に延展しなければいいのだが、予断を許されない時代が続くのかな?嫌な時代になったものだ。日本の七十数年の平和がいつまで続くのであろう?

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