いゃ~、米国も恐ろしいな。これじゃ、中国やロシア、北朝鮮を弾劾できんよ。キューバのグアンタナモ収容所?昔、9.11事件のアルカイダの容疑者の収容所が虐待の場所とされているというニュ-スを度々見たような記憶があるが、真実に基づくと注釈されたこの映画、法と自由を信奉する米国で、こんな酷いことが塀の中で行われているとは。確か、この不祥事でグアンタナモ収容所が廃止されるとかいうニュ-スが報じられていたが、どうもまだそのままのようである。
現在、米国の政府は米国の恥部として認知されているこの収容所、廃止したいのだが、それをさせない圧力も一方にあるようだ。ゴミ処理施設や原発みたいなもので、その後の受入先が無いようだ。そもそも収容所をキュ-バ領内に造るという所がミソだ、キュ-バなら軍部のどんな反人権的な虐待も許されるということかな。
それと、何十年も起訴もされず、従って裁判もされないまま、今なお勾留され続けている容疑者が何人もいることに驚きである。恐らく獄死しないと、これら容疑者は塀の外に出られないのだろう。疑わしきは、塀の中にだ。9.11事件は、今もなお継続しているようだ。
真実に基づく映画化というが、いやはや真実として行われているものほど恐ろしいことは無いな。
要するに、権力は必ず暴走するということだ。
それを正す唯一の選択が選挙ではあるが、最近は絶望感を懐きながら投票所に行く事が多いのは悲しい。歳をとると、議会主義とか、スマイルの議員の醜い裏側の顔を嗅ぎ取ってしまいそうで怖い。特に選挙を金儲けの商売と割り切って、元党首が、1票千円、党の収入になるとあからさまに発言されると、なんだかな~。ああいう連中は、選挙というちゃぶ台で、ゲ-ム感覚で金儲けする道具と割り切っているのが虚しい。
感想)なかなか面白かった。米国にも沢山暗部があることを知る良い映画かな。一度是非観ることをお勧めしたい!
粗筋
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。