俄かに巻き起こった金融システム不安、貧乏人は経験することもない贅沢な金持ちの不安を想像してみた。
金持ちは、今のような金融不安な時、どんなことを考え行動するのか。大金持ちは持っている大金は、何百億とか何千億とかをまさかタンス預金しているわけでは無いのでどこかに投資や預金しているわけだ。有価証券なら株や債券。株が暴落していれば、退避場所として安全な国債やゴールドに移す。ということで、最近米国債も日本国債も価格があがり、結果利率が下がっている。10年日本国債も、一時0.5%上限に張り付いていたのが最近では0.3%を割っている。米国債も4%前後だったのが今や3.5%割ってきた。大金持ちは、毎日優雅にゴロ寝しているだけではない。こんな時は、24時間どこに大金を移したら一番安全で有利かを考えなければならない。結果ゴールド「金」価格が暴騰したり、国債が暴騰するわけだ。大金持ちも、持つが故に、どうしたら減らないか、悩みが大きいのだ。その点、貧乏人は気楽だ。銀行が潰れようが、株が大暴落しようが、大恐慌が起きようが、持たざる故に生活は変わらない。恐慌でも起きれば、物価は安くなり、むしろ生活が楽になるかも。
今、スイスのクレディ銀行がニユースになっている。この銀行、数年前から危ない、危ないと言われていたようだが、大きすぎて潰れないと言われている。約150兆円の運用をしているとかで、日本の国家予算の1.5倍を運用している。スイス1国ではとても支えきれない額なので、スイスも全面的に支えるとは言えないのだ。その他にも、数年前からドイツ銀行も危ないと言われ続けている。こっちは更にデカイ。ドイツ1国では支えきれないかも?
銀行というのは、その運用システム上、どんなにデカくても、一旦取り付け騒ぎが起こり、その火消しに失敗すれば潰れる。預かっている預金を全て現金で持っている銀行はありえない。せいぜい15~20%くらいしかキャツシュは持っていないのだ。ということで、取り付け騒ぎが起きれば、どんな銀行も潰れてしまう。その境界は、信用という二文字。今俄かに巻き起こった金融システム不安。財務当局がいかに果敢にこの火消しに成功するか失敗するかでリーマンの二の舞になるかどうかが決まる。最近は、NETという瞬時に伝わる井戸端会議場所がある。一旦起こった噂は、あっというまに世界中に伝搬される。昔のような時間をかけた火消し方法は通用しないのだ。
長く続いた大金持ちのバブル時代も終焉を迎えるのかな。
金のウサギも暴騰中
株も暴落中?