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「ファーザー(字幕版)」            認知症になったら、こんな心理になるのかよと、参考になりそう?

粗筋

ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ?なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか?ひょっとして財産を奪う気か?現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは――?© NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINÉ-@ ORANGE STUDIO 2020

 感想

 3人か5人にひとりは、いつかなるという認知症。そんな老人の心理を描いた映画のようだ。なかなか興味深い描画、認知症になったら、こんな風に周りや人が見えるのかと参考になる。認知症になると、猜疑心ばかりつのるようだ。それは自分の考えや、相手の心理の洞察に自信が無くなるからだろう。思考の原点が消えてしまう、何が真実で何が幻想か、過去の思い出か現実の世界か。ぐるぐる記憶が巡る。幻想の世界では、因果を伴わない奇妙なスト-リ-が展開される。時間すら過去と現在をぐるぐる廻る。そういう不安な認知症の一人の老人を描く。

 おいらの旧友の一人も、2年前から要介護2になった。その前から、時々、今思うとおかしな(文章は論理的で哲学的でうまい文章)出来事を書いてよこしていた。すぐ記憶が途切れるとか……。今思うと、その頃から予兆を本人も感じていたようだ。認知症は忍び足で、少しづつ、少しづつやってくるようだ。おかしいぞ、おかしいぞ、と思っているうちに、散歩の帰り道も分からなくなるほど進行してしまうようだ。それはそれは考えると恐ろしいことなのだ。自分が誰だか、分からなくなることの恐怖、経験しないと分からない。経験する頃には、その恐怖さえ忘れてしまう。そして二度と、普通の世界には戻れない未知の感覚の世界

そして、もうひとつ困ることは、認知症患者を世話する家族。重度の認知症患者を世話するのは、ほとほと疲れると言われている。認知症本人だけでなく、介護者おも、精神的に追い詰める。経済的に余裕の無い家族は、立派な施設に入れることは出来ずの在宅介護。時々報道される老老介護で、認知症の本人に殺してくれと頼まれ、殺人を犯してしまう介護殺人事件。辛い現実は社会の闇に隠されているが、意外と多いのだ。

 現実の日本の老人は、この主人公のような経済的に恵まれた人はそんなに多くない。もっと、経済的にも心理的にも不安な世界に放り込まれるのだ。認知症になった時、どんな世界に入り込むのか、ちょつと参考になるかも。

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