昨日のアフガン陥落のニュ-スに接して、ベトナム敗戦のイメ-ジやイラン大使館からの米国大使の退避の映画の一コマが脳裏に蘇った。米国軍撤退の発表からまだそんなに時間が経っていないのだが、早かった、将棋倒しだ。国軍もいるのに、なんであっけなく米軍20年間の努力が水泡に帰したのか。今日のニュ-ス見て腑に落ちた。あやうくなったアフガン、国民残していち早くアフガン大統領はとんずらしてしまったようだ。逃げる際、4台のトラックに積めるだけ現金積んで、飛行場で飛行機に積み残した現金残して。賄賂国家大国の一面を如実に示してしまった。よく知らないアフガンの国情だが、こんな政権に大枚の米国の税金と多くの米軍の命を捧げたのかと米人も怒っているだろう。簡単にタリバンが首都まで侵攻出来たのは国民も現行政府を嫌っていたのだろうことは分かる。国軍もさっさと逃げてしまったのも金で雇われただけで、大将がさっさと逃げてしまったのに闘う意味も理由が無い。いずれにしても、アフガンの国民が選択した結果なんだろう。これからどのような展開になるかは未知数だが、長い時間と今までのように多くの人々の血を流して行くところにおちつくのかな。中東やこの地域は、部族だけがあって国は無いとかいわれているからいわゆる国というシステムは不要なのかも。要らないものは誰が努力して人工的に作っても、その支えが無くなればすぐ消滅する。それにしても、対岸の火事の立場で見れば、アフガン陥落は笑いを誘うようなおかしな展開に終わった。
タリバンと言えば血も凍るような悪略蛮行のテロリスト集団のようなイメ-ジだが、少なくとも現行政権よりは期待が持てると国民も支持したのだろうか。アフガン陥落に、中国もロシアも余り喜んでいないとか。小躍りしてもいいようだが、それにはいろいろ歴史的事情もあるようだ。陥落ニュ-スで俄かに日本人も、そういえばそんな国があったと思いだし、多少関心を持つことだろう。余り資源の無い国で、どこの大国も見向きもされなかった、と思ったら鉱山資源が百兆円以上あるんだとか。鉱山資源なんて掘ってみないとよく分からないが、資源はあるようだ。大国もババはひきたくないが、要領よくこの資源の権益確保したいと、いろいろ作戦練っているだろう。
さて、破壊は一瞬、建設は死闘 これからが大変のようだ。
