
遂に日銀が10年間続けてきた緩和政策、ゼロ金利政策を変更した。これに呼応して為替は137円から133円くらい猛烈な円高に進行、株も金利上昇で儲かる銀行株関連以外は暴落のようだ。土日にそれらしいニュ-スが流れていたが、月曜日はそれが否定され、その否定が今日否定された。

日銀・黒田総裁、異次元緩和10年目の転換 成長と規律取り戻せるか - 日本経済新聞
「投機筋の攻撃を招かないためにも、緩和縮小はだまし討ちで決断するしかない」。日本国債を管理する財務省高官は常々こう語っていた。市場が緩和縮小を織り込んでしまえば、大量の国債売りで長期金利に急騰圧力がかかる。日銀はそんな大混乱を避けるため、サプライズで長期金利の上限目標を引き上げた。異次元緩和の修正は、経済に不可欠な金利...
この記事によると、市場が織り込む前にとサプライズ政策変更となったようだ。市場に織り込まれたら、イ-ルドカ-プがプラマイ0.25はおろか今回のプラマイ0.5も簡単に突破されることを恐れたようだ。それにしてもここ10年間続けてきた金融緩和、ゼロ金利維持の変更はサプライズだった。おいらも、黒田さんが退任するまでは政策変更は無いと思っていたのでびっくり。
貨幣供給をじゃぶじゃぶにしているアベノミクスからの脱却の一歩というにはまだ先が遠いのだが、国債の引き受け手が日銀しかいない現状では、さらに日銀が国債を買い続けるのには市場の思惑を考慮すると無理があると思ったのか、日銀総裁の黒田さん交代前に政策を変更してしまったようだ。
ということで、いよいよ為替もドル円120円台も後一歩のところまできた。多分今年中には120円台突入もみられそうだ。
今、物価高に泣く庶民としては輸入物が少し安くなると期待したいところだが、一旦上昇し始めた物価の高騰は、このくらいの円高では止まりそうもない。来年も庶民は物価高に泣く年になるのは間違いないようだ。

日銀が金融緩和縮小、長期金利の上限0.5%に 事実上の利上げ - 日本経済新聞
日銀は19~20日に開いた金融政策決定会合で、大規模緩和を修正する方針を決めた。従来0.25%程度としてきた長期金利の変動許容幅を0.5%に拡大する。20日から適用する。長期金利は足元で変動幅の上限近くで推移しており、事実上の利上げとなる。変動幅の拡大は21年3月に0.2%から0.25%に引き上げて以来となる。黒田東彦...