主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を予感していた若き日の国岡鐡造は、北九州・門司で石油業に乗り出すが、その前には国内の販売業者、欧米の石油会社(石油メジャー)など、常に様々な壁が立ち塞がり、行く手を阻んだ。しかし、鐡造はどんなに絶望的な状況でも決して諦めず、それまでの常識を覆す奇想天外な発想と、型破りの行動力、何よりも自らの店員(=部下)を大切にするその愛情で、新たな道を切り拓いていった。その鐡造の姿は、敗戦後の日本において、さらなる逆風にさらされても変わることはなかった。そしてついに、敗戦の悲嘆にくれる日本人に大きな衝撃を与える “事件”が発生する。(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会(C)百田尚樹/講談社
ちょつと旬を過ぎた映画かな。百田 尚樹の小説の映画化。この作家、やや右寄りで、わては余り好きにはなれないが、映画としてもそれなりに楽しめた。小説よりかなりはしょつているようだ。戦中、戦後を生き抜いた商人の商売への怒涛の勢いの魂というか、ほとばしる情熱と息吹を感じる。商売は精神論では出来ないが情熱は大事。戦中、戦後の激動の時代に上りつめる企業と経営者映画。
SDGsとか言われる昨今、石油は斜陽産業と呼ばれるが、俄にウクライナの戦時体制の時代に突入したらエネルギ-が足りないとか。それにしても石油会社は今後、どの方向に舵をきっていくのだろう。