事故から既に4日が経過し、事故の詳しい状況がいろいろ報道されている。今回の事故も、当局が充分な対応をとっていたなら未然に防げれたのではないかと思われる事実もいくつか明らかになってきた。正しく「後の祭り」というか、今となっては取り返しがつかない。

事故が起きる数時間前から、当局に11件も重大な事故が起きそうという連絡があったと報道されている。素人考えでは、すぐ近くにある、地下鉄の出入り口の出口を閉じてしまったら良かったとか考えるのだが、こういう場合の担当者の判断は微妙だ。大胆な予防行動を実行するということは、事故が起きなかった場合に、過剰な行動と批判されるかもしれないとか、末端の担当者では判断出来ない。十万人前後の群集の警備がわすが137人の警官に任せられていたと報道されていたが、さすがに結果論だが少なかった。今回のハロウィ-ンの群集行動は、主催者がいない群集の行動で、言わば自然の人の流れということで、コントロ-ルされていない群集の動きが突発的に起こした偶発的な事故、前もっての特別な警戒がなされなかったということが致命傷になった。
こういう事故で人が死んだり、辛うじて助かったりとかの生死を分かつ因果は、神の手に委ねられたかのように、紙一重で生死が分かれる。この生死を分かつ因果は何か、人間の人智が及ばない幸、不幸のわずかな差が生死を分かつとしか言えない運命の不可思議。
156人もの人々が圧死という悲惨な事故、遺族の嘆きは言葉にならない。これからの報道でも責任の追及とかいろいろ報道されるのだろうが、後の祭りとしかいいようがない。梨泰院という繁華街の地名はかって有名な韓国ドラマの舞台として知られたが、まさかこんな惨事の悲劇の事故現場の舞台の地名として後世に語られるようになるとは。
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